英語の言葉遊び
言葉遊びは世界中の言語に見られるもので、日本語でもダジャレを含め様々なジャンルのものがあります。
では英語ではどんな言葉遊びがなされているのでしょうか。
英語の言葉遊びは豊富
回文、しゃれ、アナグラム、早口言葉などなど種類は豊富で、バリエーションも豊かです。
マザーグースというイギリスやアメリカで親しまれている伝承童謡集には、言葉遊びがたくさん散りばめられています。
いわば日本人にとっての桃太郎や浦島太郎のような、誰が考えだしたか分からないが誰もが知っているネタがつまっています。
このマザーグースの知識があることを前提にして、様々な物語が作られてきました。
例えば、「不思議の国のアリス」もその一つで、言葉遊びをたくさん含んでいます。
Alice in the Wonderland
アリスとネズミの会話ではこのような感じです。
"Mine is a long and a sad tale!" said the Mouse, turning to Alice and sighing.
"It _is_ a long tail, certainly," said Alice.
「私のは長くて悲しい話(tale)なんだ」。それを聴いたアリスは、
「確かに長い尻尾(tail)ね」と言いました。
アリスはお話(tale)のことを尻尾(tail)と勘違いしたわけですね。
早口言葉ならこれが有名です。
She sells seashells on the seashore.(彼女は海辺で貝殻を売っている)
しゃれのことを英語ではPunといいますが、先ほどの不思議の国のアリスでもたくさんあります。
例えば、アリスが “beat time”(拍子をとる)と言うと「時間を叩くなんて!」と非難する帽子屋や、学校のlesson(授業)が1日ごとに一時間ずつlessen(減る)話などが登場します。
アナグラムという言葉遊びはあまり日本人には知られていないかもしれません。
語句のスペルを入れ替えて別の語句に変化させることで、複数の言葉に変化させることができる場合もあります。
priest(司祭)ならば、stripe(縞模様)、sprite(妖精)、ripest(最も熟した)、esprit(機知)などにできます。
回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じ音や同じ意味になる語句や文のことです。
Madam, I’m Adam.(奥様、わたしはアダムです)は分かりやすくて有名ですね。
ネイティブスピーカーの会話の中には、こうした知識(常識)を踏まえた内容が出てくることがありますので、英語の言葉遊びの知識も充実させるともっと会話を楽しむことができると思いますよ。
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