東京オリンピックと「おもてなし」
2013 年 9 月 7 日 の IOC 総会で、2020 年オリンピックの東京開催が決まった時の熱狂と歓喜はみなさん今も鮮明に覚えておられることでしょう。
オリンピックの東京開催を勝ち取ったスピーチを聞いて、英語での素晴らしいプレゼンテーションに感銘をうけた方も多いと思います。
プレゼンターのひとりである滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」というフレーズは 2013 年の流行語大賞にも選ばれました。
「おもてなし」の準備
2020 年の東京オリンピック開催に向けて官民一体となった準備が進められていくことでしょう。
その中で早速、国土交通省は道路標識案内を、日本語をそのままローマ字にするというこれまでの方法から(公園を「KOEN」など)、外国人旅行者にも分かりやすいように実際に意味を英語にするよう改善する、と発表しました。
「KOEN」は「PARK」、通りは「TORI」「DORI」から「AVE」や「ST」になるとのこと。
東京だけではなく、全国の多くの観光拠点で実施されるそうです。
ところで、交番の表記「KOBAN」はどうなるのでしょうか?
交番制度は日本独自のもののため「KOBAN」のまま変えないようです。
警視庁のホームページには理由がこう書かれていました。
「ある国の固有の文化などを類似のない外国に紹介する時は、無理に訳さないで発音のまま紹介しています。日本では、「相撲(SUMO)」「歌舞伎(KABUKI)」などがあります。」
確かにハワイのワイキキには KOBAN が存在します。しかし、日本に住んでいる外国人ならともかく、旅行で訪れる外国人観光客には KOBAN の意味は分からないと思います。
「おもてなし」に必要なのは
外国人観光客にとってもっとも必要なのは街で道を訪ねたり質問をしたりしたときにきちんと答えてもらえることではないでしょうか?
1964 年のオリンピックから 50 年、次のオリンピックを盛り上げるためにも英会話が必須なのは言うまでもありません。
東京に住んでいてもいなくても「おもてなし」の精神を発揮するために英会話は不可欠であるといえるでしょう。
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